ロッド性能を左右するパーツの役割
ロッドのガイドとは、ラインをスムーズに通し、キャスト時の抵抗を減らし、魚の引き込みをロッド全体に分散させるための重要なパーツのことです。このガイドの素材や構造は、ロッドの性能と耐久性に直結しています。
ガイドリングの主な素材の違い
現在主流となっているのは、SiC(炭化ケイ素)とトルザイトの2種類です。
SiCは非常に硬度が高く、熱伝導率も優れているため、ラインとの摩擦熱を素早く逃がしてラインブレイクを防ぐ点で優れています。
一方、近年普及が進むトルザイトは、SiCよりも薄く、軽く、内径を大きくできるのが特徴。
リングの軽量化は、ロッド全体の持ち重り感を軽減し、感度と操作性の向上を大きく高めてくれます。ですが、トルザイトはSiCに比べて価格が高いのがネックです。
ガイドフレームの素材と役割
ガイドのリングを支えるフレームには、主にステンレス製かチタン製が使われます。
チタン製フレームは、ステンレス製に比べて非常に軽く、サビにも強いため、特に海釣りのロッドや高感度を求めるロッドに多く採用されています。
ロッドの先端に近いガイドほど軽量化の恩恵が大きいため、トップガイドにはチタンフレームが使われることが多いです。
ロッドの破損サインを見逃さないチェック項目
ロッドが折れる(破損する)前に、ガイドやブランクス(竿本体)には必ず何らかのサインが表れます。
ガイドリングの傷や欠け
ロッドの使用後、ガイドリングの内側を爪でなぞったり、拡大鏡などで確認したりしてみてください。
ラインとの摩擦や衝撃でリングに傷や欠けが入っていると、その部分がヤスリのようになり、高確率でラインブレイクを引き起こします。
特にSiCやトルザイトリングは硬いですが、強い衝撃には弱い側面があるため注意が必要です。
ガイドのクラックや曲がり
ガイドフレームとロッドを固定しているスレッド表面のコーティングに細かなクラック(ひび割れ)が入っている、フレームが曲がっている、あるいはフレームの足がグラついている状態で、そのまま使い続けるとガイドが抜け落ちたり、ロッドが折れたりする原因となります。フレームの曲がりは、キャスト精度低下にも直結します。
ロッドの性能を維持するための予防法
ロッドの寿命を延ばし、破損を未然に防ぐためには、使用後の適切な手入れが欠かせません。
使用後の塩分と汚れの除去
海釣りで使用した後はもちろん、淡水での使用後も、ガイド周りやグリップに付着した塩分や汚れを真水で優しく洗い流すことが基本です。その後、乾いた柔らかい布で水分を丁寧に拭き取り、完全に乾燥させてください。
ガイドのグラつき定期点検
釣行前後に、すべてのガイドフレームを指で優しく動かし、グラつきがないかをチェックする習慣をつけましょう。わずかなグラつきでも、釣りの負荷で致命的な破損につながる可能性があります。
もしグラつきを発見したら、釣具店やメーカーに修理を依頼してくださいね。
